立教大学の中村百合子です。東京学芸大学附属世田谷中学校学校司書の村上恭子さんより、標記のようなご依頼が届きました。以下に、村上さんから、今回のお願いの趣旨と回答の要領をご説明いただきます。
司書教諭および司書の養成に関わる教育機関の皆様に向けて、現在、東京学芸大学学校図書館運営専門委員会では、上記のアンケートをお願いしています。
東京学芸大学学校図書館運営専門委員会が運営している「先生のための授業に役立つ学校図書館活用データベース」は、開設から17年目となりました。現在、このウェブサイトは、附属学校関係者だけでなく、学校図書館に関わる様々な立場の皆様にご覧いただいており、のべ350万件のアクセス数となりました。
このサイトの名前が示すように、立ち上げは「教員へのサービス」を目的とし、学校図書館を授業で使ってもらうためのきっかけとなるサイトを目指しました。教員がこのサイトを見ることで、学校図書館を活用した授業のイメージを掴み、自校の学校図書館でもやってみようと思ってもらえることがねらいです。私たちは、学校の中にある図書館は、児童・生徒が自発的に使うことも大切ですが、教員が授業の中で使うことによってさらにその真価を発揮できる場だと感じているからです。
全国には、同じ思いの学校司書や司書教諭の皆さんがいて、現在もっともこのサイトを利用してくれているのは、教員を支援する側の学校図書館専門職の皆さんです。私たちも、夏には「みんなで学ぼう!学校司書講座」を毎年開催し、学校図書館の専門職として必要な知識が得られるような研修を企画・実施してきました。参加してくださるのはその多くが、学校司書・司書教諭の皆さんです。
そして、運営する中で、司書・司書教諭を養成する側の先生方からも、当サイトを授業の中で紹介しているという声を聞くようになってきました。養成の中で「教科書」として使われている『学校経営と学校図書館』『学習指導と学校図書館』などにも、「先生のための授業に役立つ学校図書館活用データベース」が掲載されるようになってきました。そこで今回、司書教諭・および司書の養成に関わる先生方に、「先生のための授業に役立つ学校図書館活用データベース」がどの程度利用されているか、またどの授業で紹介されているのかなどを把握し、さらには使ってくださっている先生方からの率直なご意見を伺うことで、改良を目指していきたいと考えました。
現在、広くアンケートの協力を求めているところですが、立教大学教育学部教授 中村百合子先生より、こちらのサイトでもその旨を伝える機会をいただきました。ぜひ下記の要領で、このアンケートにご協力いただけると幸いです。
【アンケート概要】
● 目的:「先生のための授業に役立つ学校図書館活用データベース」の利用状況調査
● 回答対象:司書教諭・および司書の養成課程のカリキュラム・運営に関わる教員
● 回答方法:オンラインフォーム(下記URL)
● 所要時間:約10分
● 回答期限:2025年11月20日〜12月10日
【アンケートURL】
https://forms.gle/bKxcqxoxwigzW4X69

本調査の結果は、文科省事業報告会および、「先生のための授業に役立つ学校図書館活用データベース」の向上に向け活用させていただきます。
今年度の「みんなで使おう!学校図書館 文科省事業報告会Vol.17」は、 12月13日(土)の13時からオンラインにて開催されます。現在サイトのトップ画面から申込受付中です。こちらへの参加もぜひお待ちしています。この報告会では、各附属学校の司書教諭・教科教諭による学校図書館を活用した授業実践を報告し、事業委員の先生方に指導・助言をいただいています。さらに全ての附属学校での授業実践を、毎年実践事例として登録をしています。
サイトの運営母体である東京学芸大学学校図書館運営専門委員会は、各附属の司書・司書教諭だけでなく、教科教諭や、大学図書館職員も加わり、その全体を附属学校部の運営参事が束ねています。2024年度から東京学芸大学教育者研修サイト「I Dig Edu」とも連携し、報告会の一部や研修の動画の提供が始まったところです。
また、過去の文科省事業報告書は、東京学芸大学附属図書館リポジトリで読むことができます。
「みんなで使おう! 学校図書館 Vol.16 : 「先生のための授業に役立つ学校図書館活用データベース」報告集
この機会に、アンケートにご協力いただくとともに、忌憚のないご意見をお待ちしています。


